1985年 | ||||
邦画 | 配収 | 洋画 | 配収 | |
ビルマの竪琴 | 29.5億 | ゴーストバスターズ | 41.0億 | |
ゴジラ | 17.0億 | グレムリン | 31.8億 | |
乱 | 16.0億 | ランボー怒りの脱出 | 25.0億 | |
Wの悲劇/天国にいちばん近い島 | 15.5億 | ネバーエンディングストーリー | 22.0億 | |
男はつらいよ・寅次郎真実一路/他 | 12.7億 | 007/美しき獲物たち | 12.0億 | |
早春物語/二代目はクリスチャン | 12.5億 | スパルタンX | 11.1億 | |
愛・旅立ち/うる星やつら3 | 11.7億 | ビバリーヒルズ・コップ | 10.2億 | |
男はつらいよ・寅次郎恋愛塾/他 | 11.0億 | コットンクラブ | 8.7億 | |
TAN TAN たぬき | 11.0億 | アマデウス | 8.0億 | |
キン肉マン,逆襲!宇宙かくれ超人/他 | 10.7億 | マッドマックス・サンダードーム | 7.6億 |
参考 ドラえもん・のび太の宇宙小戦争
1985年:動員1億5513万人
興行収入1734.38億円 全配給収入693.75億円
邦画配収352.95億円 洋画配収340.8億円
1986年 | ||||
邦画 | 配収 | 洋画 | 配収 | |
小猫物語 | 54.0億 | バック・トゥ・ザ・フューチャー | 36.9億 | |
野蛮人のように/ビーバップハイスクール | 14.5億 | ロッキー4 炎の友情 | 29.8億 | |
植村直己物語 | 13.5億 | グーニーズ | 19.3億 | |
ドラえもん・のび太の鉄人兵団/他 | 13.0億 | コブラ | 17.6億 | |
キネマの天地 | 13.0億 | コーラスライン | 14.5億 | |
ビーバップハイスクール・ 高校与太郎哀歌/他 | 11.5億 | エイリアン2 | 12.0億 | |
キャプテン翼・危うし!全日本Jr/他 | 10.7億 | 愛と哀しみの果て | 11.3億 | |
男はつらいよ・柴又より愛をこめて/他 | 10.5億 | コマンドー | 11.0億 | |
火宅の人 | 10.1億 | ポリスストーリー香港国際警察 | 10.4億 | |
キャバレー/他 | 9.5億 | サンタクロース | 10.0億 |
1986年:動員1億6075万8000人
興行収入1794.28億円 全配給収入726.4億円
邦画配収361.8億円 洋画配収361.2億円
1985年及び1986年の映画興行収入であるが、赤い文字は実際に劇場で観た作品だ。
洋画は見ての通りだが驚いたのは邦画のランキング。
1985年の1位は『ビルマの竪琴』。
中井貴一主演のリメイクだが、『ランボー 怒りの脱出』よりも高い興行収入を稼いでいる。
テレビで観た限りでは非常に地味な内容だったと記憶する。
そして1986年、邦画の1位は『子猫物語』チャトラン!
洋画1位の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を遥かに凌ぐ54億円を稼いでいる。
実はこれにはカラクリがある。
『ビルマの竪琴』も『子猫物語』もフジテレビがスポンサーだ。
『子猫物語』は実際にスポンサークレジットにはないが、監督したムツゴロウさんと言えばフジテレビが独占放送していた・・・言わずもがなである。
つまりテレビ局が本格的に映画に大々的に投資する創成期だった事で、関係者を初め局の社員は言うに及ばず出入り業者から食堂の従業員、果ては清掃員にまでチケットを売っていた結果、このような興行収入を記録した訳。
日本の興行収入ランキングは実際の観客動員数ではなく、前売り券を含めたチケットの総売上から経費を差し引いた金額でランキングしていた言わば「配給収入」だったからだ。
2000年になってようやく海外と同じく興行収入に切り替えた。
配給収入に比べ、実質の観客動員数に近い数字を求められる事や、作品による比率の差が少ないなど、データ上の利点がある。映画によってその比率は変わるが、興行収入のおおよそ50%~60%、洋画メジャー大作等の場合は70%が配給収入(配給会社の取り分)にあたる。
ちゃんとした観客動員に基づいた数字になってから、テレビ局製作の映画は(敢えて言わせて貰えば)まとも(?)な作品を作るようになってきた。
「作れば売れる」みたいな映画バブルだったのかも知れない。
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