12時前に家路に着き、早速テレビのスイッチを入れると4チャンネル『大江戸捜査網』が始まる。
当時は東京12チャンネル(現:テレビ東京)系列のネットワークが関西には無く、毎日放送が放送していた。又、ネット系列の腸捻転がまだ存在しておりTBSキー局の毎日放送だが当時はテレビ朝日キー局の時代である(必殺が毎日放送で放送)。
毎度毎度のマンネリだが、子供心に「死して屍 拾う者なし」と黒沢良のナレーションが頭に刷り込まれている。一番記憶にあるのは写真の里見浩太朗から松方弘樹。
やがてネットの腸捻転が解消されてから『大江戸捜査網』は放送されなくなった。
テレビ東京のネット系、テレビ大阪が開局したのは中学頃か。
それでも我が家(実家)は神戸市の北部なのでいずれにしてもテレビ東京系列は見る事が出来なくなった。
代わっては関西テレビの『ノックは無用』。残念ながら画像を探し回ったのだが見つからなかった。
関西ローカルだが関西の土曜の昼と言えばこの番組だろう。
ゲストを招いてのトーク番組なのだが、大物や東京からのゲストは目的が「宣伝」。
所謂「番宣」だった。
夕食後の6時半からは関西テレビで『ヤッターマン』シリーズが始まる。
そして7時には再び毎日放送で『まんが 日本昔ばなし』→『クイズダービー』へとスライドし、
伝説的バラエティ『8時だヨ!全員集合』の時間。恐らく1週間の間で一番心待ちにしていた番組に違いない。
9時は『Gメン75』。宿題も勉強もせずにテレビばっかり見ていたが子供心に、ストーリーなどは殆ど理解しておらず、当時は他の刑事ドラマも含めてよく見ていたと思う。考えてみれば一家に1台しかテレビが無い時代。チャンネル権を持つ親の嗜好が原因だと。
香港特集がやたらと子供達にも人気があったなぁ。
そして10時からは『横溝正史シリーズ 金田一耕』へと。『ノックは無用』『ヤッターマン』以外は毎日放送!!
ゴールデンタイムの7時から11時まで怒涛のプログラムが続く。
今でも懐かしく思うのはテレビ番組だけではない。
土曜の昼下がり、暑くも寒くもない季節。
陽だまりの中でぼんやりと過ごす時間。
自分の家じゃなく、祖父母の家(母親の実家)。
3年前に祖父、今年の9月には祖母が亡くなった。
穏やかな時間がいつまでも想い出される。
0 件のコメント:
コメントを投稿