『リーサル・ウェポン』1987年
クリスマスが近づくと関連した映画が思い出される。
ストレートにクリスマスを扱った映画は別にして、クリスマスシーズンの設定である映画だ。
『リーサル・ウェポン』はいきなり「ジングルベルロック」(Bobby Helms)という曲がオープニング。
相棒マータフに夕食を招待された時に「家内の不味いターキーを一人で食わすなよ」などと随所にクリスマスのシークエンスが見受けられる。
シリーズ4作の中でも個人的に1作目が優れていると思う。
コピーは「人間兵器」とタイトルの和訳をイメージしており、キレたら手に負えない主人公を描く刑事ドラマだが、実は自殺願望を抱くネガテイブな刑事、というこれまで描かれなかった斬新な設定が光る。
先立たれた妻を思い、常に自殺用の弾丸(オリジナルの英語では「ホローポイント」と言うセリフだが実際の映像ではフルメタル・ジャケットが使用されている)を持ち歩く。
妻が事故死とされているが、続編でその真実が描かれている。
ディレクターズカット版では序盤にリッグスの破天荒な刑事ぶりが描かれており、同時にベレッタM92の魅力が満開である。
しかしメル・ギブソンの構え方は「マンガ的」で射撃時に目をつぶる癖があり、リアリティに欠ける。
反面、ダニー・グローヴァーはちゃんと訓練を受けた構え方である。
ラストでいつも持ち歩いていたホローポイントにリボンを付けて相棒に渡すシーンがあり、自殺願望から立ち直ったシークエンス。
『ダイ・ハード』1988年
もう1本が『ダイ・ハード』。これもクリスマス休暇で妻の働くロサンゼルスに来て災難に会うアクション映画の金字塔。
エンディング・テーマにシナトラの「Lets It Snow」が流れる。
あれこれ語るには尽きたのでこの際割愛するが、先の『リーサル・ウェポン』と『ダイ・ハード』は二つの銃器を一躍にして世界中に認知させた。
ご存知M92F
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