2010年12月3日金曜日

時代劇アワー『破れ奉行』ニャー


『破れ奉行』
1977年4月5日~12月27日

やっぱり萬屋錦之介は良い。こんなスターは二度と現れないだろうなぁ。
破れ傘刀舟 悪人狩り』に続く破れシリーズであるが個人的には一番面白い。

老中の要請で新たに創設された「深川奉行」に就任した速水右近。
法の網を潜り抜けた「悪い」「偉い」悪人を成敗する特別警察のような存在だろうか。

とにかく登場シーンからして強烈で、何故か猛スピードで移動する捕鯨船に乗り込み、更には鯨を仕留めるモリを片手に。

胴太貫にも葵の御紋が刻印されている事から、上様公認の処刑人という設定。
決め台詞は「天(上様)に代わって破れ奉行、てめえらぁ斬る!」。

べらんめぇ口調は破れシリーズの特徴で、速水右近も絶好調だ。
シリーズは『破れ傘刀舟 悪人狩り』(町医者)『破れ奉行』(お奉行)『破れ新九郎』(獣医)と三部作あるがもっともキテレツでパワー炸裂なのがこの速水右近なのだ。

記憶に残るエピソードを一つ。「ペルシャ猫の女王」
ある幕府要職のオッサン(金田龍之介)がペルシャ猫を集めるあまり庶民を簡単に犠牲にしてしまう(このあたりの悪事は全て似たり寄ったり)。

速水右近が登場するとまず、「ニャー」と猫の鳴きまねをするのだ。
「何者だ!」「仮面を取れ!」
「猫猫ってうるせんだヨ!」

確か小松方正も出ていたと思う。
あ~マンネリって最高だ。


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