関西電力大飯原発の再稼働に向けて、本日政府は正式にGOサインを出した。
これにより早くて3週間後には大飯原発の3,4号機はフル稼働することになる。
今年の夏の電力不足には何とか間に合いそうな形で再稼働する事になったが、再稼働に反対する世論が多いのも事実。しかし、この反対論は少しばかり極論すぎやしないかと思う。
確かに東北の大震災の結果、福島原発はチェルノブイリにも匹敵するような事故となってしまい、改めて原発の危険さを曝け出した結果だったが・・・
今まで原発に頼っていた日本経済にとって、原発なくしては経済は成立しない事は明白なのだ。
脱原発を目指すのは構わないし、理想はそれが一番だろう。
但し、原発に変わるエネルギーを構築しないで原発を無くすとどうなるか?
原発に反対する人は「原発無くても生活出来る」と主張するが、それはあくまでも個人レベル。
東証一部に上場する企業などは資本力を生かし、自前の発電設備を持つので電力確保できるが問題はその他大多数を占める中小企業だ。
電力なくては生産性ダウン、経済など回らない。
自家発電なんて余裕もない。
ましてや関西電力管内は国内でも原発依存度が最も高い(4割)地域だ。
時代に逆行して火力発電を増やし、この時代にCO2を増やして良い筈もない。
反対派の急先鋒、橋下大阪市長の態度急変には(噂では)パナソニックの圧力とも脅しとも取れる切迫した訴えがあったとも言われている。
要するに反対派は「責任が取れない」と判断したのだ。
考えてもみてほしい。
飛行機(旅客機)は墜落すると大惨事になるので危険→飛ばさない。
クルマは事故で大惨事になるにで危険→運転禁止。
包丁は人を殺傷するので危険→製造禁止。
世の中、便利なツールは必ずリスクを背負うもの。
リスクのないツールなんて存在しない。
銃もしかり、それを扱う人間の資質なのだ。
誰でも間違った使い方で、大惨事は起こりうる。
もっと現実を直視して、偏った穿った見方は危険だ。
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